子ども達の心の変化には必ずメッセージがある。それを見落とさないのも教育現場の要訣だと思う。
10日午後1時40分ごろ、横浜市青葉区奈良町の玉川学園高等部校舎で、高等学校課程1年の女子生徒(15)が5階のベランダから転落し、全身を強く打って搬送先の病院で死亡した。生徒が身を乗り出し、手すりを乗り越えるのを別の校舎にいた男性教諭が目撃しており、神奈川県警青葉署は自殺の可能性が高いとみて調べている。 青葉署や玉川学園によると、当時は授業中で、生徒は現場から約50メートル離れた別の校舎でダンスの授業に出るはずだった。体操着姿で、ベランダに携帯電話や教材などが入ったリュックサックとブレザーが残されていた。この日は通常通り登校し、友人と昼食をとっていたという。 玉川学園は小中高校の一貫教育を実施している。この生徒は今月、中学校課程から進級し、9日に1学期の授業が始まったばかりだった。同署によると、生徒は母親に「仲が良かった子とクラスが別になり、さみしい」と話していたという。【山田麻未、宗岡敬介】